GFF式RSI手法
GFF式RSI手法
種類 | デイトレード |
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わずか3ヶ月で10万円を6億円にしたトレーダー。
今ではネット上の伝説として語り継がれているFXトレーダー「GFF氏」。彼を一躍有名にしたのは、10万円から6億円へ資金を増やした経過や、その後の3億円のロスカットの瞬間などを、全てを生放送でネット中継していたことです。
GFF氏とは
GFF氏は、実際にニコニコ生放送での「トレード生中継」放送しつつ、10万円を元手に、3ヶ月というわずかな期間で、6億円にまで増やした伝説のトレーダーです。
しかし、一夜にして3億円のロスカットが発生したため、最終的に資金の大半を消失してしまいました。
GFF氏が、6億円まで利益を積み上げた手法は、果たして運だけだったのでしょうか。実際には、それ以上にトレードルールが相場に機能していたようです。
利益と資産推移
- スタートは10万円。
- その後、1000万円まで増加。
- 4000万円(2010年6月)
- 2億4000万円(2010年6月24日)
- 3億2800万円(2010年7月2日)
- この前後で、6億円に到達。
- 4億5300万円(2010年7月9日)
- 「3億円ロスカット」(2010年7月14日)
- 1億円まで減少(2010年9月上旬)
- 最終的には30万円。
スタート時の10万円を、2億4000万円にするまでの期間は、5週間です。
その後、38営業日で4億3500万円まで増加しています。
この当時は、レバレッジ規制がなく、200倍が当たり前でした。しかし、利益率の上昇には、神がかり的なものがあります。
実際にGFF氏は、RSIを使ったシンプルな手法を用いて、10万円を6億円にしたのです。
トレードルール(RSI手法)
トレード手法は、RSIにトレンドラインを引き、ブレイクを狙う手法です。
GFF氏のエントリーに使用していたチャートは、10分足です。
10分足チャート=RSI期間14日を設定します。
更に、10分足~日足チャートを順番に確認して、当日のトレンド方向を予想します。
特にトレンドの方向性は、4時間足や1時間足などで確認していました。
1. 1時間足や4時間足を確認して、トレンドの方向にトレードをします。
- 上昇トレンドが続いている場合は、基本的に買いでのエントリー。
- 下降トレンドが続いている場合は基本的に売りでのエントリー。
2. 実際のエントリーは、10分足チャートにRSIを使用します。
RSIの値をローソク足に見立てて、トレンドラインを数本引いていきます。
トレンドラインが明確でなかったり、分かりにくい場合はエントリーを見送ります。
3. RSIに引いたトレンドラインをブレイクした際に、エントリーをします。
利確
利確は、2種類あります。
パターンA
- RSIに引いたトレンドラインの高値や安値まで到達したときに決済。
上記のA地点で上にブレイクして、買いでエントリー。B地点のトレンドラインの高値で決済。
パターンB
- 買いでエントリーをした場合は、RSIの70~80%まで到達したときに決済。
- 売りでエントリーをした場合は、RSIの30~20%まで到達したときに決済。
損切り
- 買いでエントリーをした場合は、RSIのトレンドラインを再び下抜けた際に損切り決済。
- 売りでエントリーをした場合は、RSIのトレンドラインを再び上抜けた際に損切り決済。
トレード例
上記のチャートでは、上昇しているRSIにトレンドラインを引きます。
RSIトレンドラインが下にブレイクした○の地点で、売りエントリーをします。
その後、ローソク足も下降しました。トレンドラインの安値である△の地点で決済をします。
または、×の地点でRSIが30~20%に達したため決済します。
トレードルール(ファンダメンタルズ)
日足トレンド判断は、時間足チャートだけではありません。GFF氏は、アナリストの情報を随時入手して、日足トレンドの判断をしていました。
参考アナリスト
- 吉田恒氏
吉田恒氏は様々なメディアで情報を発信している、為替アナリストです。
ZAI FX!でもコラムを執筆されている方です。
- 川合美智子氏
川合美智子氏は、ブログなどで情報は配信をしている為替アナリストであり、多くのトレーダーに信頼されていて、川合氏のブログだけでトレードをしている方もいる程です。
川合氏のブログ
http://www.trade-trade.jp/blog/kawai/
GFF氏も、川合さんのブログを毎日確認して、トレードに活用していました。
川合さん予測する為替情報を元にして、その日の投資戦略を組み立てます。そして、自身のトレード手法を組み合わせて、日々のトレードを行っていました。
ポイント
GFF氏の6億円は、運だけではありません。
テクニカルとファンダメンタルズを組み合わせて、トレードルールを設定したことが、6億円に到達したポイントではないでしょうか。
以下は、トレードのポイントです。
- 明確なトレードルールを設定する。
GFF氏の場合は、有効性あるトレード手法を検証して、明確なトレードルールを設定したことです。
それが、RSIのトレンドラインでした。
- アナリストのファンダメンタルズ情報を参考にする。
日足ベースでの大きなトレンドの動きを、FXニュースやアナリストから、情報を入手して、日々分析することが大切です。
GFF氏は、吉田恒氏や川合美智子氏のブログは元より、FXニュースなどのファンダメンタルズを随時チェックしていました。
それを参考に、日足~週足ベースの動きを意識しながら、テクニカルによってトレードをしていました。
現在の相場(日足・週足ベース)のトレンド方向は、トレードするときに重要な要素となるのは言うまでもありません。
日足や週足ベースで上昇トレンドが続いている最中に、果敢に売りで攻めるとことはせず、トレンド方向に相場の流れに沿って、トレードをしていました。
- 大きな相場の流れは、ファンダメンタルズを使用。
- 実際のトレードでのエントリーは、テクニカルを使用。
GFF氏の6億円に到達するまでのプロセスには、ファンダメンタルが欠かせないものでした。
- 淡々とトレードをこなす。
GFF氏は、損失に臆することなく、攻め続けたことも幸いしています。僅かな利益で決済しないことや、数倍の資産増加で満足せずに、チャンスで徹底的に攻めるトレードをしていました。
元の資金である10万円を上回っている内は、元本資産の損失は無いため、果敢に攻め続けられたのも勝因です。
では、何故6億円を30万円まで減少したのか?
- トレードでのロット数が大きくなり過ぎた。
資産の増加にあわせて、ロット数(掛け金)やポジション(100億円~)が大きくなり過ぎたことが、3億円のロスカットに繋がりました。但し、大きなロット数の運用により、6億円まで増加できたことも事実です。
- ルール通り、損切りができなかった。
FXで重要なことは、損切りを徹底することです。一度のミスが全ての利益を消失させてしまうこともあります。エントリー時に予め想定した損失やテクニカルの位置で、徹底的に損切りする必要があります。
まとめ
GFF氏の手法は、利に叶った適切なトレード方法だったと考えられます。
何故なら、度重なる検証によって得られた、優位性のあるトレード手法を元に、アナリストのファンダメンタルズを参考にしながら、トレードをしていたからです。
そして、トレードを淡々とこなすことで、利益を積み上げていったのです。
そこには、「運」だけでなく、明確な6億円までプロセスが存在したのでした。