専業トレーダー手法

専業トレーダー

専業トレーダー手法

種類 スキャルピング
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専業トレーダーK氏。そのスタイルはスキャルピングを主としてトレード。現在は、FXの資産を元手に株トレーダーに転身しています。

専業トレーダー手法

FXでのトレード時間は、NY時間終了後~15時までです。使用している通貨ペアは、USD/JPY。

EU時間やNY時間では為替の動きが大きいため利益はなりますが、損失も大きくなる可能性があります。そのため、余程の自信がある時以外はしません。

日本時間でトレードをする理由

  • 値動きが20銭程度のためリスクが小さい。

  • 前日のNY市場の流れを引き継ぐため、為替の方向性は非常に読みやすい。

  • 日中の株価にUSD/JPYが連動する。

  • 輸出入企業のドル売買需要があるため、値動きの予想が付きやすい。

トレード時間

NY時間終了のAM7:00(夏時間はAM6:00)~株式市場が閉まるAM15:00まで。

通貨ペア

USD/JPY

スプレッドは、狭いFX社を使用。(0.3pips以下推奨)
または、インターバンク直結の価格レートを提供するFX社。

クロス円は使用しません。例えばEUR/JPYは、USD/JPYのレート×EUR/USDのレートの合計がEUR/JPYになります。そのため、USD/JPYが上昇する一方で、EUR/USDが下降すれば価格は変わりません。

USD/JPYが上昇していると思い、EUR/JPYを買いでエントリーするとします。同時期に、EUR/USDが下降すれば、今度はEUR/JPYが反動で下落し始めます。つまり、短期的な値動きを読むのは指南の技です。そのため、値動きが読みやすい、純粋な2つ通貨ペアであるドルストレート(USD/JPY)を使用します。

トレードの流れ

前日のNY市場の相場を確認します。
以下は、USD/JPYの上昇や下降を決定づける大きな要因となります。

要因 内容
世界経済の動向 有事や経済不安など、平常と変わった事件が起こると、安全資産である円が買われます。
プラス要素または、何も無い状態であれば、ドルが買われてUSD/JPYは上昇します。
米国の重要経済指標 予測値より、結果が良ければUSD/JPYは上昇しやすくなります。また、予測値より、結果が悪いとUSD/JPYは下降しやすくなります。
前日のNYダウ 数値が上がれば、USD/JPYは上昇します。
数値が下がれば、USD/JPYは下降します。
前日の日経平均先物 数値が上がれば、USD/JPYは上昇します。
数値が下がれば、USD/JPYは下降します。
米国10年債と30年債の利回り 利回りが上がれば、USD/JPYは上昇します。
利回りが下がれば、USD/JPYは下降します。
NY金先物 金が上がれば、USD/JPYは下降しやすくなります。
金が下がれば、USD/JPYは上記しやすくなります。

上記の内で、NY時間終値のNYダウと日経平均先物が東京時間のUSD/JPYの動きを左右します。
この2つが前日よりプラスで終われば、USD/JPYの下値は固いと判断します。

トレードルール

NYダウや日経平均先物の数値がプラスであった場合。基本的にUSD/JPYを買いのみでトレードします。

NY時間終了~AM08:00

マーケットの参加者が減り、一日の内で最も為替の流動性が低い時間帯です。
USD/JPYは、3~5銭程度を上下するレンジ相場になります。
但し、投機玉が入ると一瞬で5~10銭動きます。

USD/JPYを1銭動かすには平均100億~150億円必要だと言われています。
投機玉が入った際は、すぐに決済をして、その値動きに対するエントリーはしません。

レンジ相場の上下にレジスタンスラインとサポートラインを引きます。

サポートライン

サポートラインから中心までが買いのポイントです。
エントリー後は、1~3pips程度で利確します。
損切りは1.5pipsです。

AM08:00

AM08:00になると株式市場の気配値が動きだし、成行や指値注文が株式の板に並びに出します。
AM07:55からUSD/JPYが上昇するため、買いでエントリーをして、AM08:05に決済します。

気配値

AM08:05~08:50

AM08:05~08:50までは、5~10銭程度を上下するため、サポートラインから中心までを買いでエントリーします。

AM08:50~09:10

AM08:50になれば、株式市場の個別銘柄をチェックします。
TOPIX Core30の銘柄の内、トヨタ自動車やパナソニック、野村HDなど為替に影響されやすい銘柄の板をチェックします。寄り値が上昇で始まりそうであれば、AM08:50にUSD/JPYを買いでエントリーします。決済は、AM09:10です。
株式市場開始から10分間は値動きが活発なため、USD/JPYは10銭程度上昇します。

AM09:10~09:55

USD/JPYが上昇しやすい時間帯です。仲値が決まるAM09:55に向けて、USD/JPYは多少の上下を繰り返しながら上昇します。
何故なら、日本企業のドル買い決済が仲値に集中するためです。平均は、3~5億ドルですが、多い日は9億ドルになります。
特にゴトビ(5日、10日、15日、20日、25日)や週明け月曜日、週末金曜日、月末は上昇が顕著になります。

ここでも、レジスタンスラインとサポートラインを引きます。サポートラインから中心付近で買いエントリーをします。

AM09:55~11:30

AM09:55~11:30は、日経平均の流れに沿って、USD/JPYでトレードをします。
基本的に日経平均が上昇していれば、USD/JPYにレジスタンスラインとサポートラインを引いて、中心付近までを買いでエントリーをします。

利確は、1~5pips。損切りは、1.5pipsです。

レジスタンスライン

AM11:30~PM00:30

AM11:30~PM00:30までは、株式市場の休み時間です。値動きは3~5銭程度になるため、サポートラインに到達すれば買いでエントリーをします。
1~3pips程度で利確します。
損切りは1.5pipsです。

サポートラインで買い

PM00:30~02:40

9時55分~11時30半のトレード方法と同じです。

PM14:40からPM15:00

PM14:40からPM15:00は、株式市場が活発になります。そのため、一方的に10銭程度動き出します。

15時に向けて、日経平均の上昇が始まればUSD/JPYを買いでエントリーをします。
日経平均の下降が始まればUSD/JPYを売りでエントリーをします。

以上で一日のトレードは終了です。あくまで一例に過ぎず、これが毎回の値動きとは限りません。但し、東京時間のUSD/JPYは、輸出入企業の需要と株価に左右されるため、値動きは読みやすいはずです。この時間帯の値動きのクセを知れば安定して勝てるようになります。

(この記事は原文を元に正確に編集しています。)