外国為替とは

世界中の国々は、各国で流通する通貨があります。
日本のJPY、アメリカのUSD、イギリスのGBP、ヨーロッパのEUR、オーストラリアのAUDなど、様々な通貨があります。
それらUSD/JPY、EUR/JPY、EUR/USD、AUD/JPYなど異なる通貨同士の交換(売買)が、「外国為替」です。

外国為替

外国為替市場とは

外国為替市場とは、異なる通貨の取引が行われている市場のことです。実際には、株式のように証券取引所があるわけではありません。取引参加者が通信回線または電話回線を利用して取引をしています。外国為替市場は、「銀行間市場(インターバンク市場)」と「対顧客市場」の2つに分けられます。

インターバンク市場

銀行・証券・金融などが取引する市場です。外国為替市場は、この市場が主です。取引される売買単位は、100万通貨単位(100万ドル)を最低単位であり、1日の総取引金額は1兆5千億ドル~2兆ドルあります。24時間取り引きされて為替レートは変動しています。インターバンク市場では個人や輸出入企業が参加することはできません。

対顧客市場

外貨預金をしたり、個人が銀行で通貨の交換(両替)などで利用される市場のことを指します。対顧客市場では1日1回「公示レート」として固定された為替レートを提示されます。そのため、提示された為替レートでしか取引が行えません。FXでは、インターバンク市場を使用しています。

外国為替の変動要因

金利変動・中央銀行の政策金利変更

一般に金利が高くなった国の通貨は上昇します。逆に、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向があります。

中央銀行の為替介入

各国の政府や財務省が、自国の通貨高や通貨安を好ましくないと、判断した時、中央銀行に自国の通貨売りや通貨買いをさせることがあります。為替介入が起きた場合は、USD/JPYであれば、一瞬にして数円変化します。

政治的要因

各国政府要人の政治的な発言や為替への発言などにより、大きく変動することがあります。

経済指標の発表

市場の予想値と異なる結果数値の発表は大きく為替が変動する要因になります。(雇用統計、GDP、貿易収支など)

地域紛争・戦争

紛争や戦争、大規模なデモ、テロなど起こった場合は、経済に大きな影響が出ます。その国の通貨安になることがあります。

チャート要因

多くの人がチャートを見て取引をしています。そのため、チャート上のテクニカルを意識した動きになることがあります。