FXの基礎

FXとはFX(外国為替証拠金取引)とは、外国通貨を売買して利益を得る取引です。
平日の24時間、取り引きできること。効率的に利益を得られることから、非常に人気のある金融商品です。

FXはハイリスク・ハイリターンな取引であり、しっかりとしたリスク管理と運用方法が必要になります。

売り・買いのどちらでも利益を狙える

FXは、通貨を「売り・買い」のどちらからでも取引ができます。
そのため、為替が円高、円安に関わらず売買ができて、利益を得ることが可能です。

為替は、国の経済・世界経済・有事など、様々な要因を基に毎日変動します。

  • 円安ドル高になるだろうと予想した場合は、USD/JPYを買います。実際にUSD/JPYが上昇したところで売ると利益になります。
  • 円高ドル安になるだろうと予想した場合は、USD/JPYを売ります。実際にUSD/JPYが下降したところで買うと利益になります。

円安・円高

※但し予想と逆に為替が進めば損失となってしまうので注意が必要です。

リスク管理がしっかりしている

FXは少ない資金で取引ができるため、大きな利益を得ることができます。しかし、為替が思惑と反対に変動した場合は、損失になります。

但し、証拠金以上の損失は原則ありません。何故なら、損失の拡大を防ぐために、ロスカットルールが適用されるためです。

ロスカットとは、証拠金以上の損失拡大を防ぐために、FX社が各々のルールを設定して、強制的に保有しているポジションを決済するルールのことを指します。

ロスカット

24時間取引が可能

FXは世界中で取引が行われています。
外国為替市場は、証券市場のように時間が限られておらず、月曜日の早朝から土曜日の早朝まで24時間取引が可能です。

取引時間

少額の資金から取引が可能

FXはレバレッジが存在します。
レバレッジとは、少額の資金で大きな金額の取引ができる仕組みのことをいいます。

現在は、法令で最大25倍までの金額が取り引きできます。約4万円の資金で100万円分の取引が可能です。

レバレッジ

少ない資金で取引ができるため、大きな利益を狙える反面、損失も大きくなります。レバレッジは自分にあった運用をすることが大切です。

手数料が安い

FXは外貨預金と比較すると、非常に安い手数料で取引が可能です。
一般的な銀行の手数料は1ドル当たり往復2円程度の手数料が必要です。

FXの手数料は主にスプレッドのみです。スプレッドはFX会社によって異なりますが、1ドル当たり低いところでは0.3銭~1銭前後の手数料で取引ができます。

為替レートの見方

為替レートは、売る時の値段(BID)・買う時の値段(ASK)2つの値段を同時に提示しています。これを2way priceといいます。

<例>
1ドル「100.00~100.01」と表示されている場合は、ドルを売る時の値段(BID)が100.00円・買う時の値段(ASK)が100.01円という意味です。

スプレッド

売値と買値の価格差がスプレッドであり、取引をする上でのコストとなります。
スプレッドは各FX会社に異なります。

運用方法

FXの運用方法は、「為替損益」と「スワップポイント」の2種類です。

為替損益

為替損益はを「買った位置から上昇すれば売り決済」または、「売った位置から下降すれば買い決済」を行うことで得られる利益(為替差益)のことです。

為替損益は、買った通貨ペアを上昇したところで売却すること、売った通貨ペアを下落したところで買い戻すことで利益になります。但し、逆に価格が動けば損失になってしまうため注意が必要です。

スワップポイント

高金利通貨を保有した場合は、スワップポイントが貯まります。高金利通貨を保有することで、日々金利差額分を得ることができます。
但し、高金利通貨を元に、低金利通貨を保有した場合はマイナススワップ(損失)となるので、注意が必要です。

FXではスワップポイントが日々、評価損益として表示されます。FX社によっては、通貨を保有しながらスワップポイントだけ口座から引き出せる場合と決済時に口座へと反映される場合の2種類があります。

スワップポイント

※スワップポイントは政策金利や為替レートの変動等によっても変化します。

<例>
1ドル=100円で1万ドルを買い、決済するまでその1万ドルを保有したとします。日本の金利を年間0.10%、米国の金利を年間0.25%の場合は、日本と米国の金利差として、年間0.15%の金利を受取ることができます。これを日割計算すると、毎日約3.2円の受取りが発生します。

逆に、1万米ドル売りポジションを保有した場合は、日割計算で毎日約3.2円の支払いが発生します。