ドル円スキャルピング手法
ドル円スキャルピング手法
ドル円スキャルピング手法は、株式市場(日経平均株価、日経225先物、NYダウ)の市場動向と経済指標の数値を使用した手法です。
ドル円は、日米株式市場の動向や経済指標の結果により、為替レートの方向性が決まります。これらを実際のトレードに使用すると、今後のトレンドやレンジ相場が分かります。
通過ペア
ドル円(USD/JPY)
スプレッド
0.3pips以内を推奨。
使用ファンダメンタルズ
日経平均株価
日経平均株価が前日よりプラス推移では、ドル円は上昇傾向になります。逆に、日経平均株価が前日よりマイナスの推移では、ドル円は下落傾向になります。
日経225先物
東京株式市場が開いている時間帯だけではなく、夜間も動いています。前日よりプラスで推移している場合は、ドル円の下値が堅い。前日より、マイナスで推移している場合は、ドル円の下値が軟らかくなります。
NYダウ
NYダウが前日よりプラス推移では、ドル円は上昇傾向になります。逆に、NYダウが前日よりマイナス推移では、ドル円は下落傾向になります。
NYダウの上昇(下落)と共に、ドル円も上昇(下落)します。特に、米国経済指標が発表される時間帯(21~23時)では、指標数値の結果を受けて「NYダウ」と「USD/JPY」が動き出します。
経済指標
各FX社の「為替ニュース」などで、重要な経済指標結果が分かるようにします。重要経済指標発表後に、大きく株価が動き出し、更にドル円も同じ方向に動きます。
使用システム
FX社のトレードシステム
ポジションの全決済システムやエントリー、利確、損切りが素早くできるシステムのFX社を使います。
スキャルピングでは、小さな利益を積み上げたり、トレード回数が多くなるため、スプレッドは0.3pips以内を推奨。
楽天マーケットアロー
楽天証券が提供する、株と為替のメール配信情報です。
株価の動向やドル円の方向性などが的確に配信されます。
楽天証券の口座を開設していると、無料で使用できます。
楽天証券ウェブより「ログイン」して、「口座情報」→「メールサービス」→「マーケットアロー選択」に進みます。配信して欲しい株式や為替の情報にチェックを入れてます。最初は、全てチェックをして、配信を受けることが良いです。
HYPER SBI
SBI証券が提供する株取り引きシステムです。
「日経平均株価」、「日経225先物」、「NYダウ」がリアルタイムに確認できます。
また、タブレットやスマートフォン版のアプリもあります。こちらでも各種株価指標が確認できます。
取引環境
実際のトレードではパソコン、スマートフォン、タブレットで可能です。
トレード例
2014/05/21
AM07:00
前日のNYダウが値を下げて終了したので、日中の日経平均株価の下落が予想されます。
ドル円の売買戦略をショートに決めて、トレードをします。
PM03:00
本日のドル円と日経平均株価は、マイナスで終わりました。夕方以降は「日経225先物」の動きを確認します。日経225先物がマイナスで推移しているため、ドル円もショートで売買します。
PM06:00
ドル円が大きく下落した後、日経225先物が±0円になりました。このため、レンジ相場と判定します。
マーケットアローの配信では、21日の米国株式市場の下値が限定的との見方のため、ドル円の下落も限定的と捉えます。
PM21:00~AM00:00
PM18:00以降に「日経225先物」が徐々に上昇。
NY市場が開き、「NYダウ」急上昇します。米国の小売企業決算が予想を上回ったことを好感して上昇しました。
この時間帯のドル円は買いでエントリーします。
AM00:00~
「NYダウ」、「日経225先物」ともに前日プラスで堅調に推移しています。ドル円の下値が割れることは少ないと考えます。さらに「NYダウ」が上昇する場合は、ドル円のロングで追います。
2014/05/22
AM08:00
前日の「NYダウ」が大幅に上昇したこともあり、日中の日経平均株価の上昇が期待できます。
マーケットアローの配信でも、日経平均株価が上昇する可能性が高く、102円台まで回復するだろうと予想されていました。
このため、ドル円を買いでポジションを建てます。
PM00:00
日中の株式市場の上昇と共にドル円も上昇しました。
AM11:30~PM00:30までは、株式市場が休みになりますので、ドル円の動きもレンジ相場になります。
午前中株価が大きく上昇したことから考えて、午後も上げ幅を広げるか又は、現状を維持する可能性が高いため、ドル円は買いでエントリーします。
PM03:00
ドル円、日経平均株価ともに大きく上昇して終了しました。夕方以降は、「日経225先物」が堅調に推移する限りは、ドル円の下値は堅いと判断します。