MACDスキャルピング

MACDスキャルピング

トレード概要

「MACDスキャルピング」はシンプルなルールを元に、順張りによるトレンド方向への素早いスキャルピングを行います。

勝つためには様々なテクニカルが必要とお考えの方もいますが、テクニカルは多く設定するほど、分かりづらくエントリーも遅れます。

そのため、「MACDスキャルピング」はMACDをメインに5分足と1分足でトレードを行います。

トレードルール

トレードルールは2通りあります。

① 5分足MACDがクロス後に、1分足MACDが再度同じ方向へクロスした際に1分足でエントリーをします。

5分足チャート

上記の5分足のチャートでは真ん中付近では、MACDがクロスして、上昇トレンドが発生しています。

1分足チャート

次に1分足のチャートです。左上メイン画面のローソク足の○部分が5分足のクロス位置です。
この位置から5分足ではMACDによる上昇トレンドが始まりました。

サブ画面にある○は、1分足MACDのクロスです。
上昇トレンドへのMACDクロスが発生した際にエントリーをします。
エグジット・ロスカットポイントは1分足MACDの逆のクロスで手仕舞いです。

シンプルですが、利益の出る有効なトレードです。

<ワンポイント>

  • 5分足のMACDに反対のクロスが出た時は上昇トレンドの終了です。
  • 必ず1分足のMACDはクロス後の初期の段階でエントリー下さい。途中からはエントリーしません。
  • 5分足のNonLagMAは視覚的な補助的として使用します。あくまで参考として確認下さい。

② 5分足MACDのクロス後にエントリーし、1分足MACDの反対クロスでエグジット・ロスカットする。

5分足MACD

上記の5分足チャートでは○の位置でMACDがクロスし、上昇トレンドが発生しています。
5分足のクロス位置でエントリーします。

1分足MACD

次に1分足のチャートです。左の○部分が5分足のクロス位置です。
この位置から5分足ではMACDによる上昇トレンドが始まりました。

○の位置でエントリーし、□位置の1分足MACDの反対クロスでエグジットします。

5分足MACDのクロス後に1分足MACDのクロスでエグジット・ロスカットすることになります。

様々な場面でのポイント

① MACDのクロス後のダマシ

MACDダマシ

上記は1分足のチャート画面です。
5分足MACDは上昇トレンドでした。次に上記○部分で1分足MACDが上昇クロスしたもののすぐに反対クロスし、ダマシが発生しました。

こういった際は瞬時に成行注文でロスカットします。
トレード中は同じような場面は時々ありますのですぐに決済注文する準備が必要です。

② 急激なレートの動きには反対売買が入ることがある。

反対売買

上記の1分足の○部分では瞬時に大きくレートが下降し、ローソク足も下降すると共にMACDもクロスしました。

この様な急な値動きに対しては反対売買が入り、急上昇することがあります。
そのため、エントリーを見送ることも必要です。

<ワンポイント>

  • 5分足チャートの急激な値動きは1分足を確認し対応するため、気にすることは不要です。
  • 特にGBP/JPYでは急激にレートが動くこともあり注意が必要です。

③ MACDのもみ合い場面

MACDのもみ合い

5分足では小幅なもみ合いや小さなレンジ局面ではMACDの2本線が小さく交差し、曖昧な判定となることがあります。

その際は、NonLagMAの色や向きを一時的に判断材料にします。
上記のチャート例では赤が点灯することが多く、NonLagMAも下向きに推移しているため、下降トレンドと判定出来ます。

<ワンポイント>

  • 1分足ではNonLagMAを使用しません。色が点灯後に度々変わることもありダマシが発生するためです。

④ トレンドが発生している場面

トレンド

上記では5分足のトレンドが継続して発生しています。
トレンドが継続している場合はBollinger Bands21日移動平均線の向きを確認し、上向きならば上昇トレンドです。
さらに中心の21日移動平均線より上にローソク足が推移していれば上昇トレンドと判断出来ます。

その場合、MACDが上向きのクロスでのみにトレードルールの①と②でエントリーします。

ただし、この様なトレンドは早々起こるわけではありませんので明らかに強いトレンドが継続して続きそうな時に使用します。

下降トレンドの際も同じ理論です。

<ワンポイント>

  • 強いトレンドはニュースやファンダメンタルズが絡むことが多い。jぺ424
  • 日本時間は輸出入企業の需要に抑えられているため、継続したトレンドは欧州時間やNY時間に発生しやすい。
  • ③MACDのもみ合い場面と④トレンドが発生している場面はあくまで応用的な使用方法です。普段はトレードルール通りにトレード下さい。

⑤ 注文がスリップした際の処理

FX社のスリップページは0~1pips以下に設定下さい。
テクニカルのサイン後にエントリーし、注文がはじかれた(スリップした)際は為替レートが進んでいなければ(ローソク足が大きく動いてなければ)再エントリーが可能です。

為替レートが進んでいればその場はエントリーを見送ることも必要です。

⑥ MACDのクロスは確定しなくても良い。

5分足MACDではクロス後に線が離れることはそれほどありませんが、1分足MACDではクロスしたと思っても線が離れる場合があります。
しかし、MACDのクロスが確定し離れなくなったと思うまで待っていては遅いため、クロスすれば確定前にエントリーします。

ダマシが発生することよりも、遅いエントリーの方が1分足のスキャルピングではリスクがあるためです。
もっとも、ダマシだと思った時はすぐに決済注文をして下さい。
MACD線はくっ付いただけでは離れますのでクロスしたポイントでエントリーします。

MACDのクロス

クロスの判断は裁量の部分もありますのでエントリーを積み重ねスキルを磨くことにより身につけて下さい。
エグジットも同じようにクロスで決済しますが、利益が乗っている時はクロスの確定を見極めても構いません。

⑦ ロット数が大きくなると注文が通りづらくなる。

大きなロット数で数pipsを抜くことは注文が通りづらくなることがあります。
1万通貨や10万通貨では約定も素早いですが、100万通貨では約定も通りづらくなります。もちろんFX社によって違いますが、最高でも20万通貨以内に収める方が素早く約定することが出来ます。

⑧ 重要な経済指標発表前はトレードをしない。

政策金利発表前や雇用統計などの重要経済指標発表前はボラリティーが小さくなるため、利益が出ませんので、発表1~2時間前になればトレードを中断します。
極端なレンジ相場ではスプレッド負けをしますので注意下さい。

⑨ トレードをするFX社でのチャート利用。

MT4は高機能なチャートソフトですが実際にトレードするFX社そのもののレートと全く同じではありません。
細かい値動きを再現する際はやはりトレードするFX社のチャートの方が正確なテクニカルサインが出ますので1分足MACDなどはそちらを利用する方が良いです。

⑩ MACDの有効性

スキャルピングでは小さな利益を積み重ねることが必要です。
そのためにテクニカル選びは重要です。

「MACDスキャルピング」でMACDをメインにトレードする理由は、トレンド転換した際に早すぎることも無く、遅すぎることも無い位置でクロスサインが出るため、新規売買には有効です。しかし、手仕舞いのサインが遅くなる傾向もあるため注意が必要です。

そのため、5分足での新規売買し、より早いサインが出る1分足で手仕舞いするのです。
さらに、5分足のトレンド方向に1分足で押し目買いや戻り売りでエントリーをするため、必然的に良い方向へポジションを持つことが可能になり、継続した利益が可能です。

⑪ 1時間足と5分足の組み合わせ1時間足と5分足の組み合わせでも同じようにトレードが可能です。

  • エントリー回数は減ります。
  • 勝率が上がり、スプレッド負けしなくなります。

1時間足と5分足の組み合わせも同じようにトレードルールに沿って取引下さい。

5分足と1分足はUSD/JPYでは効率良く機能します。
1時間足と5分足はEUR・GBP・AUDなど全てにおいて効率良く機能します。

⑫ MACDのPeriodsの設定

一般的なMACDのPeriodsは12・26ですが、1分足のMACDは5と20の組み合わせも有効です。

5分足と1分足の組み合わせでは1分足MACDのPeriodsを5と20に設定します。
1時間足と5分足の組み合わせのPeriodsは変更しません。

エントリーサインが早くでるので素早くエントリーが出来ます。

⑬ MACDのクロスをメールで受信する方法

1時間足と5分足の組み合わせではMACDのクロスを待つのは大変です。
その時は、マネックスFXのマネックスJooがあると、簡単な操作でテクニカル指標の条件を設定し、携帯やPCにメール配信することが可能です。
1時間足や5分足のMACDがクロスした時はメールで配信するように出来ます。

マネックスFXの口座開設を行うと無料で取引ツールが使えます。
トレードが楽になりエントリー条件が発生するまでの待ち時間を軽減出来ます。

5分足と1分足の組み合わせでは、瞬時にエントリーする必要性があり、メール配信後にすぐにエントリー出来ないため使いません。

提供:©TOIデイトレード社